News Release
2023-12-11
【サービス】
OpExオフィスは社会課題解決の理論とその実績を基に、社会課題解決プログラムの開発、および、その実践を支援するサービスをリリースしました。

<OpExオフィス - サービス - 社会課題解決支援サービス>
https://opex-office-com.secure-web.jp/jpn/items

SDGsに代表される社会課題解決を通じて、自社のリソースを活用しながら、組織の所属する地域社会への貢献や新規事業開発を目指す取り組みを行う企業が増えています。
一方で、社会課題には次のような特徴もあり、取り組みの実践や外部の利害関係者との連携、成果創出では大きな困難に直面することがあります。

○社会課題の特徴(事業課題との違い)
- 影響範囲が広く、解決までには長い時間が必要になる
- より多くの利害関係者が含まれる
- 利害関係者の立場によって、課題の粒度が異なる
- 利害関係者ひとりひとりの課題認識が異なる
- 挙げられているひとつひとつの社会課題の繋がりが分かりにくい

○社会課題の特徴に応じた取り組みができないと・・・
- 誰も望んでいない解決策を実行することになる
- 具体的な方向性が定まらず、大きな手戻りが発生しやすい
- 参画しているメンバーのモチベーションが高まらない
- 外部の利害関係者からの協力が得られない


この様な困難を乗り越えるために、OpExオフィスは社会課題解決の理論とその実績を基に、社会課題解決プログラムの開発、および、その実践を支援します。

○主な支援内容
- 社会課題解決プログラムの設計(推進部門への支援)
- 課題設定とプロジェクト計画策定の支援(実践部門のマネジメントとリーダーへの支援)
- プロジェクトチームへのコーチング(プロジェクトチームへの支援)
- 社会課題当事者とのミーティングでのファシリテーション(プロジェクトチームへの支援)

○社会課題解決のための方法論やツール
- ポジティブデビアンス(PD: Positive Deviance)
- リベレイティングストラクチャー(LS: Liberating Structures)
- エンターテインメント・エデュケーション / エデュテインメント(Entertainment Education / Edutainment)
- チェンジマネジメント(Change Management)
- ロジカルフレームワーク・アプローチ(LFA: Logical Framework Approach)
- モスト・シグニフィカント・チェンジ(MSC: Most Significant Changes)
2023-11-03
【協賛】
OpEx Officeは、『一般社団法人 猫たちを守る十勝Wishの会』の活動に協賛しています。
カレンダーのお求めは、下記リンクのネットショップから。

<保護猫カフェWISHネットショップ - BASE>
https://support8wish.thebase.in/items/34571161
2023-01-04
【寄稿・出版】
当オフィス代表・伊藤保による『POSITIVE DEVIANCE(ポジティブデビアンス)』翻訳本の書評が、神戸大学学術成果リポジトリKernelで公開されました。
https://hdl.handle.net/20.500.14094/E0042583


【PDに関する文献・書籍の紹介】2021年12月発行
書評『POSITIVE DEVIANCE(ポジティブデビアンス)』
国民経済雑誌 第224巻第6号

『国民経済雑誌』は、1906年(明治39年)に日本で最初に創刊された経済学・経営学の学術雑誌です。
本誌に、代表・伊藤保による『POSITIVE DEVIANCE(ポジティブデビアンス)』翻訳本の書評が掲載されています。

この書評では、PDアプローチの紹介と本書の内容をビジネスで活かすためのポイントを解説しています。


<目次>
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1 はじめに(PDアプローチの紹介)

2 ビジネスでのポジティブデビアンス適用事例

3 本書の内容をビジネスで活かすには
 <ポジティブデビアンスとは何か・どの様なときに活用できるか>
 <基本的な実践の方法>
 <従来の企業文化を乗り越えるには>
 <解決策を普及するには>
 <企業でポジティブデビアンスを普及するには>
 <本書を読んで実践するには>
 <どんな変化が起こるのか>
 <組織開発での変化の段階とリーダーシップ>

4 本書で言及されていないビジネスでの重要なポイント(課題設定の重要性)

5 おわりに
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2022-07-02
【寄稿・出版】
当オフィス代表・伊藤保による『ポジティブデビアンス(PD)アプローチ・オンライン講座が公開されました。
現在は、大阪大学Innovators' Club(i-Club)・京阪神スタートアップ・アカデミアコアリション(KSAC)の会員のみ視聴可能です。
 
PDアプローチをご自身のペースで学びたい・役立てたいという方は、ぜひ会員となっていただき、イノベーションやスタートアップの現場でご活用ください!

<プログラム紹介>
ポジティブデビアンス
講師 伊藤保 PD Japan 事務局・OpEx オフィス

[概要]
所属する組織や住んでいる地域で、これまでに誰も解決できなかった厄介で複雑な課題に取り組むのに、予算もない・時間もない・人手もないとしたら、いったいどうやってイノベーションを起こせばよいのだろう?

そのような状況を乗り越え、持続可能な解決策を導き出し、イノベーションを普及することで課題を解決できるとしたら?

1990年、ベトナム・ハノイ。予算もない、時間もない、過酷な環境の中で、子どもたちの深刻な栄養不良を飛躍的に改善したのが、ポジティブデビアンス(PD)・アプローチである。そして、持続可能な解決策は、とてもとても貧しい家庭でも分かってさえしまえば誰にでもできる、しかし、ちょっと変わった珍しい行動ややり方だったのだ。

このアプローチを世界中の社会課題解決やビジネスでの適用事例から学び、イノベーションで役立てよう!

1.ポジティブデビアンスとは?
2.課題と一般的な行動の定義
3.片隅の成功者の特定
4.ポジティブな逸脱(PD行動)の発見
5.PD行動普及の計画
6.PD行動とPD成果の評価


<大阪大学Innovators' Club(i-Club)の記事ページ>
Innovators’ Academy – intermediate –
https://ou-iclub.net/news/2970/

文末になりますが、この機会をいただき、また講座設計のサポートをしていただいた大阪大学の教職員のみなさまに、感謝申し上げます。
2021-09-04
【イベントのご報告】
大阪大学i-Clubで講義をしました
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大阪大学Innovators’ Club (i-Club)
Innovators' Academy Autumn School 2021
リベレイティングストラクチャー
~イノベーション普及のための誰にでも簡単にできるファシリテーションのツール~

代表・伊藤保が、『リベレイティングストラクチャー(LS)』について、イノベーション普及のための誰にでも簡単にできるファシリテーションという位置付けで、90分のオンライン講義をしました。およそ40名の未来のイノベーターになる学生さんたちに、ご参加いただきました。

講義と言いつつ、講師が話をするのは僅かで、ほとんどの時間がLSを使ったグループワークの時間となりました。新型コロナウイルス感染拡大の状況下で、対面での新しい交流の機会が少なくなっていることもあり、受講者のみなさんからも好評でした。

また、受講者のみなさんのコメントからは、LSのファシリテーション・ツールとしての有用性だけでなく、下記のイノベーションで重要なことが伝わった様子が分かり、とても嬉しく思いました。

<この講義を通じて伝わったこと>
・イノベーションの実現で重要なこと(Quality x Acceptance = Effect)
どんなに完璧で素晴らしいイノベーションでも、それを使う人たちが受け入れなければ、効果はゼロ!

・TRIZの反転質問の有用性
イノベーションにおいては、ポジティブになり過ぎてやることばかりを増やして潰れない様に、TRIZを使って「止めること」を決めることも大事


文末になりますが、この機会をいただき、また講義のサポートをしていただいた大阪大学の教職員のみなさまに、感謝申し上げます。

<イベント概要>
2021年9月3日(金曜日)9:30-11:00
大阪大学Innovators’ Club (i-Club)
Innovators' Academy Autumn School 2021
リベレイティングストラクチャー
~イノベーション普及のための誰にでも簡単にできるファシリテーションのツール~

https://ou-iclub.net/program/2026/
2021-03-12
【寄稿・出版】
ポジティブデビアンスに関する書籍でのOpExオフィス代表・伊藤保による貢献が紹介されました
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2021年3月12日に出版された『POSITIVE DEVIANCE(ポジティブデビアンス): 学習する組織に進化する問題解決アプローチ』で、本書出版でのOpExオフィス代表・伊藤保による貢献が紹介されました。

本書では、世界中の困難で厄介な社会課題解決へのポジティブデビアンス(PD)・アプローチの適用事例が紹介されています。また、僅かですが海外の企業での課題解決・組織開発への適用事例も紹介されています。

しかし、企業での課題解決・組織開発でPDアプローチを適用する際の実際のところは、原著に記述がありません。そこで、OpExオフィス代表・伊藤保がこれまでに日本でPDアプローチを使った経験や知見についてのインタビューを受け、その内容を「訳者解説 PDのビジネスへの応用」でご紹介いただいています。


<書籍情報>
『POSITIVE DEVIANCE(ポジティブデビアンス): 学習する組織に進化する問題解決アプローチ』
リチャード・パスカル (著), ジェリー・スターニン (著), モニーク・スターニン (著), 原田 勉 (翻訳)
東洋経済新報社

https://www.amazon.co.jp/dp/4492534350
2021-03-04
大阪大学Innovators’ Club (i-Club)
Innovators’ Academy Spring School 2021
『ポジティブデビアンス』~イノベーション普及の戦略~

代表・伊藤保が、社会課題解決・組織開発の方法論『ポジティブデビアンス』をイノベーションの普及にどう使えるのかについて、90分のオンライン講義をしました。およそ40名の未来のイノベーターになる学生さんたちに、ご参加いただいています。

講義の中では、振り返りの方法や「質問は?(シーン……)」とならないための方法として「1-2-4-All」を2回使って、学生さんたち同士での話し合いも挟みながら進めています。この「1-2-4-All」のおかげで、学生さんたちも楽しく参加し、また途中で飽きることなく講義を聞いてくれた様子でした。

そして、質問の時間では、本題の『ポジティブデビアンス』だけでなく、「1-2-4-All」や『リベレイティングストラクチャー』についての質問も上がるなど、手ごたえのある、とても成功した講義に出来たと自負しています。

文末になりますが、この機会をいただき、また講義のサポートをしていただいた大阪大学の教職員のみなさまに、感謝申し上げます。


<イベント概要>
2021年3月4日(木曜日)11:15-12:45

大阪大学Innovators' Club (i-Club)
Innovators’ Academy Spring School 2021
『ポジティブデビアンス』~イノベーション普及の戦略~

https://ou-iclub.net/program/1123/
2021-01-19
当オフィス代表・伊藤保が、ビジネス・ライトノベル『フリップ 課題解決のための自由な視点や考え方を手に入れよう』を、2021年1月19日に上梓しました。

<書籍の概要>
『フリップ 課題解決のための自由な視点や考え方を手に入れよう』
伊藤保(著)
ブックトリップ社

とある企業の人事部・採用担当の北村は、突如、離職率低減プロジェクトのリーダーに抜擢された。予算もない、時間もない、人手もない、経験もない自分がどうやって?!
釈然としないまま挑んだキックオフミーティングでは、冒頭からメンバーに反発を受け、プロジェクトを進めていく中でも社員と会社の板挟みに。
社会人10年目にして誰もが避ける厄介で複雑な問題に放り込まれた北村が、悪戦苦闘しつつも辿り着いた「ちょっと変わった解決策」と「リーダーとしての役割」とは……?

世界中の社会課題解決の物語をヒントに、視点や考え方を「フリップ」させることで導き出した解決策。
それはいったいどのような発想とアプローチだったのだろうか。

リーダーとは「こうあるべき」「こうしなければならない」
そんな固定概念に縛られたあなたを解き放つ、新米リーダーの物語。

<解説>
本書では、伊藤保が組織開発や社会課題解決の現場で活用している「ポジティブデビアンス(Positive Deviance:略してPD)」や「リベレイティングストラクチャー(Liberating Structures:略して、LS)」の方法論や話し合いのツールを、「エンターテイメント・エデュケーション(Entertainment Education)」のコンセプトを使って紹介しています。

ストーリーで楽しく学べるビジネス・ライトノベルとして、ご笑覧ください!

<オンライン書店>
https://www.amazon.co.jp/dp/490822949X
https://books.rakuten.co.jp/rb/16626027/
https://honto.jp/netstore/pd-book_30808545.html
2020-10-13
当オフィス代表・伊藤保が共著による『組織を変えるファシリテーターの道具箱』を、2020年10月13日に上梓しました。

<書籍の概要>
『図解 組織を変えるファシリテーターの道具箱 働きがいと成果を両立させるパワーツール50』
森時彦(著, 編集), 伊藤保(著), 松田光憲(著)
ダイヤモンド社

働きがいと成果を両立させる道具を50厳選。仕事を減らす、関係性を良くする、行動を変える…など、組織に役立つヒント満載!






<解説>
本書では、オペレーショナルエクセレンス実現の方法論のひとつとして、伊藤保が組織開発や社会課題解決の現場で活用している「リベレイティングストラクチャー(Liberating Structures:略して、LS)」のツールと実際の使用例などを厳選して紹介しています。また、PDアプローチの概要もコラムやツールの一つとして掲載しています。

また、LSの世界動向やLSツールを組わせるコツ、オンライン会議でのファシリテーションなど、実践的な内容も書かれています。

さらに、近年話題になっている「ティール組織」として日本で唯一紹介されている「OZ Vision」でのファシリテーションや、「デザイン思考」「組織の成功循環モデル」といったファシリテーターに必要な考え方なども、共著者から数多く紹介されています。

職場や地域を良くして、働きがいと成果を両立したい人に、お薦めの一冊です!

<オンライン書店>
https://www.amazon.co.jp/dp/447811112X/
2014-06-22
あなたの組織が持っている経営のノウハウをあなたの組織の顧客の課題解決に提供し、パートナーシップの強化に役立てませんか?

ACFCプログラムは、あなたの組織の重要な顧客へ無償で提供され、自社のためではなく、あなたの顧客の視点で、あなたの顧客の利益のための課題解決を推進するのが特徴です。また、従来の顧客向けのトレーニングとは大きく異なり、一時的・一方的な取り組みに留まらず、あなたの顧客の課題解決にある程度まで関与し、最終的には、あなたの顧客自身による課題解決力の向上を目指します。

特に、地域密着型の流通店や販売店、代理店などによる営業・アフターフォローが必要な製品・サービスのB2B2C事業を拡大するような場合には、非常に有効な方法です。

もちろん、このACFCプログラムによって、結果的に流通店や販売店、代理店の取り扱う競合他社の製品・サービスの売上が増加するケースもあります。しかし、あなたの顧客の課題が解決されることによって、パートナーシップが強化され、その地域の市場が成長し、自社の製品・サービスの売上が増加することになるのです。

また、ACFCプログラムを応用して、仕入先との関係性の強化や、組織の所在する地域社会への貢献に活用することも可能です。

OpExオフィスは、ACFCプログラムの開発、および、その実践を支援します。



○ACFCプログラムで実施される取り組み内容の例
- 業務改善
ワークアウト手法を使って、顧客の組織の風通しを良くし、現場のアイデアで迅速に改善を進めていきます。事例として、営業事務に係る時間を低減し、営業活動に使える時間を増やす取り組みなどが行われています。

- より高度な課題解決
あなたの組織とあなたの顧客からのメンバーでプロジェクトチームを結成し、ワークアウトでは対処できないより高度な課題を、シックスシグマを使って解決します。事例として、販売管理費の低減や在庫削減などが行われています。

- 経営や営業の戦略
ビジョンと世代計画、中期経営計画や営業戦略を策定するなど、あなたの顧客の事業を成長させるためのワークショップを開催します。これにより、顧客の地域ナンバー1 / オンリー1戦略の実現に貢献している事例もあります。
2014-06-15
あなたの組織に、特別な経験やスキル、経費予算などを持っていない普通の人のはずなのに、成果を上げている人はいませんか?

その人のちょっと変わった行動こそ、ポジティブデビアンス(片隅の成功者によるポジティブな逸脱)であり、あなたの組織が抱えている課題の解決策になるかもしれません。

従来の課題解決の方法論では、特に、営業や人事、教育などの人の行動や感情に関わる厄介な課題の原因追及においては、犯人捜しが始まり、より一層、課題を悪化させたり、人の行動や感情の原因が特定できても、解決策に繋がることはほとんどありません。

ポジティブデビアンスは、従来の課題解決の方法論とは大きく異なります。原因を追及しないのです。

ポジティブデビアンスでは、ビジョン(思い描く理想像や明るい未来)を起点に、あなたの組織の中に既に存在している解決策『片隅の成功者によるポジティブな逸脱(PD行動)』を発見・普及することで、人の行動や感情に関わる厄介な課題を解決していくのです。


○ポジティブデビアンスを有効に使うことのできる課題
- 技術的な課題ではなく、行動や関係性の変容が求められている
- 複雑・解決困難な課題で、これまでの解決策ではうまくいっていない
- 片隅の成功者(Positive Deviant)が存在し、解決策が見込まれる
- その課題に取り組むスポンサーと現場のリーダーシップのコミットメント(責任や献身、深い関与)がある


○Positive Deviance の基本ステップ
Step 1: Define(課題と一般的な行動の定義)
Step 2: Determine(片隅の成功者の特定)
Step 3: Discover(ポジティブな逸脱(PD行動)の発見)
Step 4: Develop(PD行動普及の計画)
Step 5: Discern (monitor and evaluate)(PD行動とPD成果の評価)


○ベストプラクティスとの違いなど
ベストプラクティスは外部での成功をその組織に導入しようとしますが、たとえ、その組織に合った修正がされていたとしても、「NIH:Not Invented Here(ここで発明したものではない)症候群」によって、定着しないことがあります。ポジティブデビアンスは、その組織の内部に既に存在し、特別なリソースに依存しない誰にでもできるPD行動を普及させることで、その組織が抱える課題を解決していきます。


○より詳しい情報
Positive Deviance Initiative
https://positivedeviance.org/